東京銀座でオーダメメイドスーツ屋さんのティスメイドのトップテーラーのユウキです。スーツと聞くと人によっては「スーツが似合わない・・・」と悩んでいる人や「スーツは作業服だから・・・」と言う人が必ずいるのですよね!!!
そんな寂しいことを言わないでくださいよ!とも思うのですが、そういった風に言う人にとっては・・・・きっと今までに自分にぴったりのスーツに出会った事がない人なのですね!実際の話、私自身テーラとしてお客様の皆さんにピタリのスーツを採寸する時にコミュニケーションを取りながら、その人それぞれの体形に合ったスーツの形を提案していくと、「えっ!そんなことできるんですか?」「この形になったらかっこよく見えます?」と驚く方が少なくないのですね。今までに僕自身がかかわった方の殆どの方がオーダーメイドスーツを作るまでに自分自身の体形がスーツに似合わないのでは?と思ってしまっている人が多いのと、それをどうにか改善したいと悩んでいる人が多いものだと感じるのですね。
そういったお悩みを目の当たりにすると、テーラーとしては何とかしなければと心を燃やすものなのです。そうやって話の中身を聞いてみると、悩んでいるという事はその分スーツをおしゃれに、格好よく着こなしたいという思いがあるのは間違いないことなのでしょう・・・・それであれば皆さんが少しでもスーツをおしゃれに着こなすことが出来るようにテーラから少しずつアドバイスさせてもらえればいいのですね。
それでは、スーツをおしゃれに着こなすにはどうしたらいいのか?もちろんいきなり奇抜なところへはいけないので、初級編から紹介するとその基本というのは
ネイビーやグレーといったビジネスカラーのスーツの場合、ネイビースーツにはネイビー地、グレースーツにはモノトーン系といったように、ベースに同系色が入っているネクタイを合わせれば間違いなくしっくりきます。ネイビースーツにいきなり赤いネクタイを合わせようとするには、トーンや濃淡など選び抜くセンスが求められます。それを踏まえて今回は他にも基本の配色や柄合わせなど、覚えておきたい基本的なコーディネート法をご紹介します。
「アズーロ・エ・マローネ」を知っておく
ネイビーとブラウンを掛け合わせるカラーリングは、お洒落の先進国イタリアの定番配色。互いに相性のよい色なので、多少トーンが違っても相性のよい合わせ方になります。たとえばネイビースーツに、ブラウンを使ったネクタイをあわせる。ブラウンはベースカラーでも柄色でも可能です。またブラウンのスーツにネイビーを使ったネクタイを合わせても、同じような効果を得られます。
そして簡単なのはグレースーツには同系色のカラーネクタイを選ぶことでオーソドックスな感じでおしゃれに見えることが多いのですね。そしてグレーは無色とされるので、あらゆる色を合わせて違和感がありません。その場合、ライトグレーには同じトーンのパステル(原色ではなく白が入ったやわらかい中間色)カラーのネクタイ、ミディアムグレーには明瞭な鮮色、チャコールグレーにはダークトーンといった具合だ。ライトグレーにパステルカラーは春らしく爽やかな印象、ダークトーンなら秋冬に合います。ネクタイを購入するためには、必ずグレースーツのトーンを見極めが必要です。
Vゾーンを青系の同系色でまとめる事
ネイビーのスーツにサックスブルーのシャツ、そしてブルーのネクタイと言った具合に3アイテムで配色する。それぞれの濃淡は変えながらも、3アイテムともブルー系にするだけで統一感あるコーディネートが完成する。シャツの色は薄いほうがビジネス向きで、ネクタイのブルー系は他色が入らない無地のほうが合わせやすい傾向があります。
というような具合になるのですね。もちろんこれは初級編なので慣れてくるともっとおしゃれに着こなすことも出来るのですが、この基本を知っておくことであらゆるビジネスシーンに対応することが出来るのです。